地元の空綺麗すぎ問題

こんにちは。

 

年末により実家に帰省しています。

僕の地元は田舎です。

高校まではそれが普通だと思って過ごしていたのですが、大学で地元を離れてあまりの違いに驚きました。

徒歩圏内で生活の多くのものが手に入る。

実家にいた時は買い物に行く時は必ず車に乗っていました。

 

僕は大学に入った時劣等感を感じていました。

都会の公立進学校や私立中高一貫校に通い、親の学も高く、小さい頃からいろんな経験をし、エリート街道を進んできたような人たちを見て、自分はなんて惨めなんだろうと思っていました。

 

入学当初はそんな人たちに馴染もうとしたり、自分のプライドを保つために少し冷たい態度をとったりしていたのを覚えています。少しでも垢抜けようとおしゃれを研究しました。

どうしてもっといい地域に生まれなかったのか。そんな不満を抱えながら生きていました。

 

就職活動で東京の学生に会った時などはさらにひどいものでした。東京の都会さに圧倒されました。こんなにたくさんのものがあるのか。そこでの暮らしをあたりまえのように話している学生たちに対して嫉妬を感じました。人間は平等だという言葉があるが、機会の格差はこんなにも大きいものなのか。面接で機会格差や教育格差をなくしたいみたいなことも言ったりもしていました。

 

都会に生まれた人は幸せで田舎に生まれた人は不幸だと思っていました。

 

この話を以前親にしたところ、

「家も広いしネットでなんでも手に入るし今の暮らしで満足しとる。周りの人もそうやし、あんたが勝手に価値観を押し付けてきとるだけやろ。」

と言われました。

その言葉がすごく刺さり、確かにそうだと思いました。

 

更によくよく考えると一族が優秀で生まれながらにエリートの道を望まれて育っている友達も何人もいますが窮屈な思いをしている人もいました。

都会やいい家に生まれたからと言って幸せとは限らないと思いました。

就活で出会った東京の大学の人たちもきっと激しい競争の中で消耗している人もいるだろうなと感じました。

 

久々に帰省し、最寄駅から実家まで歩いていると空がとても綺麗でした。建物があまりないので視界がひらけて360度眺められます。高校までは当たり前のようにみていた風景、大学に入ってからは何もないとバカにしていた風景。それが今ではとてもきれいなものと感じます。